2010.09.27   /   城・戦国Pickup   /  

東映配給 映画『桜田門外ノ変』

映画『桜田門外ノ変』

今から150年前、
季節外れの雪降りしきる3月3日。
水戸の浪士を中心とした18名の襲撃により、
時の江戸幕府大老・井伊直弼の首が刎ねられた。
この事件は江戸城桜田門で起きたことから
後に「桜田門外ノ変」と呼ばれた。

ストーリー

水戸藩士・関 鉄之介(大沢たかお)安政7年(1860)、2月18日早暁、水戸藩士・関 鉄之介(大沢たかお)は妻ふさ(長谷川京子)と息子の誠一郎(加藤清史郎)に別れを告げ、故郷から出奔した。鉄之介はこの年の1月、水戸藩の有志たちと徳川幕府の大老・井伊直弼(伊武雅刀)を討つ盟約を結び、それを実行するために江戸へと向かったのである。大老襲撃は3月3日に決まり、鉄之介を始めとする水戸藩士17名と薩摩藩士・有村次左衛門(坂東巳之助)を加えた襲撃の実行部隊18名が集結。そこで襲撃計画の立案者で水戸藩尊王攘夷派の指導者・金子孫二郎(柄本明)から、鉄之介は実行部隊の指揮を執るよう言い渡される。
桜田門外ノ変 襲撃シーンそして襲撃当日。品川愛宕山へと集結した鉄之介たちは、襲撃地点である桜田門へと向かった。襲撃者の一人が大老の行列に直訴状を差し出す振りをして、行列に斬りかかる。同時に仲間が発砲した短銃の発射音を合図に、斬り合いが始まった。やがて有村次左衛門が大老の駕籠へ到達し、ついに井伊の首を刎ねた。襲撃隊は稲田重蔵(田中要次)が闘死、4人が自刃、8人が自首。その成功を見届けた鉄之介は、京都へと向かう。計画では大老襲撃は序曲に過ぎず、同時に薩摩藩が挙兵をして京都を制圧し、朝廷を幕府から守るはずだった。しかし薩摩藩内で挙兵慎重論が持ち上がり、計画は瓦解する。幕府側からは勿論、かつての同胞・水戸藩士からも追われる立場となった鉄之介は、「桜田門外ノ変」に至る歳月を思い返していく。

徳川幕府の大老 井伊直弼(伊武雅刀)安政元年(1854)のペリー来航以来、外圧に負けて鎖国の門戸を開こうとする井伊直弼など徳川幕府の譜代大名たち。それに異を唱えて尊王攘夷論を押し出した水戸藩士・徳川斉昭(北大路欣也)が対立。やがて井伊が大老に就任したことから、斉昭の一派は失脚。井伊はさらに斉昭に賛同した各藩の藩士、公家を弾圧する「安政の大獄」に手を染めていく。この暴挙を食い止めるため、鉄之介たちは立ち上がった……。

城ファンメモ

この映画は茨城県民が起ち上げた地方創生映画。茨城県のロケ地は20ヶ所にもわたり、JR水戸駅近郊の千波湖ほとりに築かれた桜田門のセットの風景は幕末そのもの。

彦根藩の長屋門「桜田門外ノ変」の桜田門とは、江戸城の桜田門のこと。江戸城には、外桜田門と内桜田門(桔梗門)の2つの桜田門があるが、事件が起きた場所は「外桜田門」の方だ。この門外の堀端で井伊直弼が暗殺された。

ロケセットは、江戸時代の図面などから外桜田門を再現したほか、そのルート上にある米沢藩・杵築藩・安芸広島藩・彦根藩の長屋門を造り上げた(実際にはわずかに縮小したスケール、2011年3月31日まで公開予定)。単に映画のセットというわけではなく、観光資源で活用するため重厚な造りだ。中でも彦根藩の長屋門は井伊の赤備えからきている「赤門」。ここから井伊直弼が供侍など約60名を従えて江戸城に向かうシーンは、観ていて思わず緊張感が走る。また、常総市にある重要文化財「坂野家住宅」など、充分に見応えのあるロケ地がより一層楽しませてくれる。

徳川斉昭(北大路欣也)150年前に井伊直弼が暗殺された「桜田門外ノ変」は、幕末の歴史に大きな影響を与えた。この映画は黒船来航から始まるその歴史を、襲撃した水戸藩士らの志やそこに至るまでの過程を軸に描かれている。国際社会に立つ現代日本になぞらえるかのように、現在の外桜田門や国会議事堂の映像が盛り込まれるなど、今を見つめ直す、今だからこそ観ておきたい映画でもある。

この映画について

本作は、吉村 昭の同名小説を原作に、襲撃の指揮を執った水戸藩士・関 鉄之介をはじめとする襲撃者たちの、志を胸に事件へと至った過程、そして逃亡の果てに迎える運命を描いた壮大な歴史時代劇大作である。主人公・関 鉄之介を演じるのは大沢たかお。鉄之介ら水戸藩士たちの精神的な支柱となる藩主・徳川斉昭を演じるのは北大路欣也。鉄之介と運命を共にする水戸藩士らに、柄本明、生瀬勝久、西村雅彦、渡辺裕之などが名を連ねる一方、事件を語る上で最重要人物である井伊直弼を伊武雅刀が演じる。また、鉄之介の妻・ふさを長谷川京子が、鉄之介の一子・誠一郎を加藤清史郎が演じるも話題である。
水戸藩士・薩摩藩士
監督は、『男たちの大和/YAMATO』の巨匠・佐藤純彌。そして主題歌を『レッドクリフPartI&II』のalanが担当している。その名は万民が知りながらも、背景や意義はあまり語られることのなかった「桜田門外ノ変」。その全貌が、当時の志士たちの想いが、憂国の時代を生きる全ての人々へのメッセージとして蘇る。

映画『桜田門外ノ変』

映画『桜田門外ノ変』日本公開:2010年10月16日(土)全国ロードショー
上映時間:2時間17分
製作費:約10億円
配給:東映
出演
大沢たかお、北大路欣也、池内博之、長谷川京子、柄本明、生瀬勝久、西村雅彦、伊武雅刀、加藤清史郎
キャスト・スタッフ
原作:吉村 昭(新潮文庫刊)
監督:佐藤純彌 『男たちの大和/YAMATO』『敦煌』
脚本:江良至、佐藤純彌
主題歌:alan 『レッドクリフ』『BALLAD 名もなき恋のうた』
©2010『桜田門外ノ変』製作委員会

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