写真:岡 泰行

龍野城の歴史と見どころ

龍野城とその城下町は、揖保川を抱く小京都。実に風情がある町並みだ。城の背後に鶏籠山城(山頂に一部石垣あり)があり、2城セットで訪れると良い。

龍野城には昭和54年(1979年)に本丸御殿や模擬櫓や城門が再建されている。現存遺構は、宝暦2年(1752)の城下町絵図に龍野藩主の「新御屋敷」と記されている家老屋敷の門が城の西側に。また、南の揖保川町の因念寺に大手門が移築現存、同じく、揖保川町の浄栄寺に本丸埋門と冠木門も現存遺構だとか。

龍野という地について少し触れておこう。赤穂城龍野城は、姫路城の東を守る防衛ラインで支城的な役割を持つといっていい。余談ながらJR在来線は、ここから岡山までずいぶん田舎を走るという印象で主だった都市が無い。経済圏の境目とも言ってよく、また、関西弁が話される西の境目とも言われている。

龍野城の関連書籍

『ひょうごの城紀行』(神戸新聞社)に鶏籠山城の縄張り図とともに詳しく掲載されている。

龍野城の関連史跡

背後の鶏籠山城。低い山なのでハイキング気分で楽しむことができる。龍野城本丸御殿の西側に登山口あり。鶏籠山城山頂の本丸の西側の石垣は見ておきたい。その他、一番近い近世の城で、赤穂城。もちろん姫路城も射程距離。

聚遠亭、御涼所に残る抜け穴また「聚遠亭(しゅうえんてい)」は、是非訪れておきたい。藩主脇坂家の御涼所(おすずみしょ)で、なんと、当時の抜け穴が見られる。龍野城から北西へ徒歩10分の距離。月曜日・年末年始休館。(兵庫県たつの市龍野町中霞城6)

龍野城のおすすめ旅グルメ

龍野は「揖保の糸」で知られる素麺の里。揖保川が側を流れています。JR本龍野駅近辺で「揖保の糸」が食べられる素麺屋は一件のみで名前は「はりま路」。城下町には素麺屋はありません。城下町と駅が離れているので散策前に行くのがポイント。また、喫茶では「エデンの東」を是非探してみてください。こちらは城下、城の東側に。京都と同じく間口が狭く奥に広い昔の家をそのまま改造し喫茶店にしていて、通り土間が印象的。なんともいい雰囲気。

龍野城の史跡めぐりにこだわる最適なホテル

姫路まで戻り宿を探すのが良い。

龍野城のアクセス・所在地

所在地

住所:兵庫県たつの市龍野町上霞城 [MAP] 県別一覧[兵庫県]

電話:0791-64-3164(たつの市役所都市政策部)

アクセス

鉄道利用

JR姫新線、本竜野駅下車、東へ徒歩20分。または駅前観光案内所でレンタルサイクルを利用する。

マイカー利用

山陽自動車道、龍野ICから、北へ2.5km(約7分)。

城ファンの気になるところ (4)

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    聚遠亭と庭園。童謡、「赤とんぼ」のふるさとです。

    ( T.N.K.)

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    赤松村秀によって築かれ四代続いた城が背後の山、鶏籠山。現在も削平地が多数あり、西側斜面には石垣が残ります。天正5年に秀吉に城を渡しています。その後、山麓の平山城となって脇坂氏が明治まで続いています。

    ( 半兵衛)

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    龍野は播磨の小京都。小さい入り組んだ路地が残り、古い町並みと新しい住居が混在しながらのコンパクトな町です。時間があれば路地を歩いても面白い。過去に自治体が鉄道を拒否した結果、町が発展せず、現在の町並みが残る風情ある町になったとか。

    ( 半兵衛)

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    埋門形式の城門、櫓、土塀と、とても復元には見えない木造復元。ご近所の赤穂城の城門同様、古い木々を使い復元しているせいか、堂々した迫力となにやら説得力さえ感じます。

    ( 半兵衛)

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