ADV160のメリット

ADV160

400Xの全長は、2,140mmもある。その重量は199kgだ。道路を走ることを、また、長距離を目的とするならば、車体の大きさは安定につながり疲れにくい。しかし、400Xの車格だと城下に入った際に、すこぶる苦労する。L字クランク的な幅1mほどの道路を走るのも苦労するし、何よりもあちこち行ってみて引き返すという、歴史旅によくあるシーンに対応しきれない。

また、都会に住んでいると、バイク駐車場に苦労する。400Xは前述のように全長2000mmを超えるので、そもそも駐車場の選択肢が限られ自宅から離れた場所となりかねない。要するに駐車場が遠いため乗る機会も損失する。

そこで、2023年1月に新しく出たADV160を購入することにした。400Xと同じく多少のダート道もOKで、狭い道でもUターンは自在だし、車体は軽く、予めある程度、積載スペースがある。胴長短足という昭和体型の私には、ADV160は、シート高が795 mmから15mm下がり、780mmとなっていることも良い。もっとも、スクーターの場合は、足を横に拡げねばならず、思いのほか車高は高く感じるのだが。

ADV160 のカラーは、「マットダリアレッドメタリック」、「パールスモーキーグレー」、「マットガンパウダーブラックメタリック」の3色がある。これらは、そういった色が世間に存在する訳ではなく、造語で名付けられている。ホンダオリジナルな色名なので、他で探そうとしても出てこない。

では実際、どの色が良いのか。発売前は現車が無いため判断しずらいが、TAI HONDA ADV160が海外のYouTubeでいくつか出ており色を確認することができた。当初は赤が良いかと思ったが、光の具合次第で、高級感が出る時もあるし、逆にチープ感が出てしまうその落差が結構あった。そこで、第二候補のグレーを予約することにした。今から購入する人は、HONDAのWebサイトや、パンフレットでは色の確認はしずらく、どの色にするかはホンダドリームなどで現車を見てからの判断が無難だろう。

ADV160の赤と黒、いずれもマット調

ちなみに1番人気は黒(マット)で、赤やグレーの2〜3倍の行列となっている。2番目はグレー(艶あり)、次の赤(マット)となる。赤については、ADV150では人気色だったが、ADV160の現車を見ると少しちゃちく見えてしまい人気が無いらしい(上の写真はかっこよく撮れてはいるが)。そういった見え方の落差があるようだ。私は400Xがマットブラックだったため、ホコリが溜まると目立ち、またフクピカなどで拭けないので掃除に苦労していたこともあって、2台目はマットカラーではなく、艶ありのバイク(パールスモーキーグレー)にした。

160ccという排気量については、高速道路でどの程度苦労するかを事前に知りたかったが、ADV150やPCX160、先行して販売されているタイのYouTubeによるレビューが参考になった。80km〜100kmまではストレスもなく走り高速順行も問題なし、最高速はどうやら117km付近のようだ。つまり、高速道路では普段は走行車線を走り、必要に応じて追い抜きができるスピードが出せるということになる。逆にいうと高速道路上で、抜き差しの駆け引きというか調整がやりにくいのだろう。400Xの最高速は135kmほどだったので、高速道路上でのスピード感覚は多少変わるが、なによりも前述のように、城下町の狭い道で取り回しを重視する方が、あちこち歴史を感じながら観てまわる身としてはストレスが激減していい。

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