日本三大水城

水城とは、海や河川、堀に海水を引き入れて築かれた城で、水面を防御と景観の要とした構造をもつ。なかでも高松城(香川県高松市)、今治城(愛媛県今治市)、中津城(大分県中津市)は、日本三大水城として名高い。高松城は瀬戸内海の潮を堀にたたえ、海と一体化した城構えを見せ、今治城は藤堂高虎の築城術を示す壮大な海城として知られる。中津城は黒田孝高が築いた九州の名城で、満潮時には海水が堀を満たす。三城はいずれも海と共に生きた城下の歴史を今に伝えている。