写真:岡 泰行

高松城の歴史と見どころ

高松城は海城で、天正16年(1588)生駒親正によって築かれたのが始まり。江戸初期に徳川光圀の兄の松平頼重よって改修され現在の姿となっている。別名を「玉藻城」という。月見櫓と水門、移築された艮櫓が現存し(いずれも重要文化財)、天守台を含む本丸石垣と、東ノ丸石垣が残り、水堀は海水が引き込まれている。

高松城関連の書籍

史跡 高松城跡2014年12月に、『史跡 高松城跡』が発行された。126ページで見どころをつぶさに解説しているから要チェック。現地でGETできる。

高松城の地下石垣と香川県立ミュージアム

高松城の東端に足を運ぶと、香川県県民ホールの敷地内に艮櫓の櫓台が残る。またこれに続く東ノ丸石垣が、南にある香川県立ミュージアムまで続いており見ることができる。なお、前者の香川県県民ホールの地下には、東ノ丸下層石垣が復元展示されており、地下に降りて見ることができる。この東ノ丸下層石垣は、地下で見ていると地上の石垣との位置関係が分かりずらいが、香川県立ミュージアムの常設展示で東ノ丸跡の遺構模型があり理解を深めることができる。そのほか香川県立ミュージアムでは、江戸時代初期に制作された丸亀城木図などが見られる。

高松城の撮影方法

「全日空ホテルクレメント高松」の20階披露宴会場前のフロアからお城全体を見下ろすことができる。ひと言、ホテルのほうへ断りを入れて撮影を。披露宴のないときだけ撮影が許されるかも。または21階レストランから。

高松城の写真集

城郭カメラマン撮影の写真で探る高松城の魅力と見どころ「お城めぐりFAN LIBRARY」はこちらから。

高松城の関連史跡

四国村

四国村には、四国各地から建造物33棟が当時の姿で移築されている。それらの民家を観るだけでも充分に面白いが、その中に丸亀城関連「旧丸亀藩斥候番所」「旧丸亀藩御用蔵」が移築現存している。四国村へは、JR高徳線、屋島駅下車、徒歩10分、または、琴平電鉄志度線、琴電屋島駅下車、徒歩5分。

そのほか歴史スポット

高松城のはるか南にある「法然寺」には松平家御歴代の墓がござる。それは仏式墓碑でござる。[数之進 (1999.11.29)]

高松城のおすすめ旅グルメ

高松城の城域でランチ

高松城すぐで済ませたいときは、ランチ処が2件ある。高松城の東端に足を運び、艮櫓の櫓台や香川県県民ホールの地下にある東ノ丸下層石垣を見て後、海が見えるカフェ「シレーヌ」(香川県県民ホール・大ホール6階)、または、東ノ丸石垣上にある香川県立ミュージアムのカフェ「ポット ミュゼ」へどうぞ。両店舗ともに食事は美味しいぞ。

讃岐うどん

讃岐といえばうどん。香川限定発売の「恐るべき讃岐うどん」を見ればOKと言いたいところだが、歴史ファンには、ここ高松で足を運んでほしいところがある。 江戸時代末期の民家でいただく、讃岐うどんの名店「わら屋」だ。四国村(後述)に隣接するので、立地を考えてすばりここで、食すのがいい。

高松城の史跡めぐりにこだわる最適なホテル

城のすぐ北側の「全日空ホテルクレメント高松」。予約はお城側で。部屋からの眺めは直下に城と海が見渡せる絶景。上階のバーでライトアップを見ながら一杯もおつなもの。

高松城のアクセス・所在地

所在地

住所:香川県高松市玉藻町 [MAP] 県別一覧[香川県]

電話:087-839-2660(高松市創造都市推進局文化財課)

開館時間

4月〜9月7:00~18:00、10月〜3月8:30~17:00、休館12月29日~12月31日。大人200円、小人100円。3月下旬から4月上旬に桜見物夜間無料開放がある。

鉄道利用

JR予讃本線、高松駅下車、徒歩3分。

マイカー利用

高松自動車道、高松中央ICから北へ約7km(20分)。玉藻公園の艮櫓を目指す。無料駐車場(57台)有り。

高松城のセミナー

「月見櫓(着見櫓)」の内部が特別公開されていることがあるから要チェック。 また、天守再建を視野に入れた発掘見学会などが行われていることがある。

城ファンの気になるところ (8)

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    現在高松市は、長期計画により天守閣を含む城の復元を企画している。天守は、福岡県の小倉城天守を模した最上階が上方に張り出している南蛮造である。

    ( 岩峯慎一)

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    天正15年(1587)に生駒親正が築城、城の縄張は黒田孝高(一説に細川忠興)が、当たったと言われる。

    ( 岩峯慎一)

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    松平讃岐守様のお城、高松城には天守は明治期に壊されござらぬが、旧東之丸艮櫓が太鼓櫓跡に移され、あたかも天守の如き、優美さがござる。天守台には、「旧玉藻廟」がござる。ここには、松平讃岐守頼重公が祀られていたが、今は松平公益会でお祀り申し上げている。その頼重公は、溜之間にお詰めになり、保科殿と共に幼い公方様家綱をお助けした名君で、水戸前中納言光圀公の兄君でござる。

    ( 数之進)

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    高松城は、重要文化財5棟を有するお城で、「着見櫓(つきみやぐら)」と「艮櫓(うしとらやぐら)」という2つの櫓がその代表格。

    ( 半兵衛)

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    着見櫓は、黒色の長押(なげし)が特徴です。軒裏の垂木を波形ではなく、その黒い長押との調和を見せているようで、印象的です。この着見櫓と、隣接する水手御門、続櫓との3点セットは、もっとも高松城らしさを感じさせるところ。いつかは分かりませんが、その昔は、着見櫓や続櫓は公開されていたそうです。現在は内部は非公開です。当時はこの着見櫓が海に面していたそうで、水手御門は海の玄関口とのこと。今は道路と港をはさみ、すぐに海、といった感じです。

    ( 半兵衛)

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    100%海水の水堀は高松城だけだとか。公園内に海水を濠に引き込む水門があり水位を調整しています。

    ( kikim)

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    艮櫓の元の場所はというと、すぐ横の県民ホールと歴史博物館の敷地内。ここにりっぱな石垣の櫓台を保存していて、誰でも見ることができます。歴史博物館のコーヒーショップはこの一連の石垣の上に建てられています。お城の石垣の上でお茶を飲むことができる全国でもめずらしいコーヒーショップ。

    ( kikim)

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    毎年1月1日〜1月3日、毎年花見のシーズンは無料で入城できます!

    ( 済会う)

城の情報

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