彦根城の構造と見どころ

佐和口多聞櫓・開国記念館 彦根城の見どころ

彦根城の二の丸には、京橋口、佐和口、船町口という3か所の入り口が設けられていた。このうち佐和口には現在、通路の両側に多聞櫓があるが、門に向かって左側が現存のもの。1767(明和4)年に火事で焼け落ちたが、4年後に再建されたもので、国の重要文化財に指定されている。左隅には二重二階の隅櫓がある。

彦根城 水堀に映える佐和口多聞櫓・開国記念館
彦根城 春の佐和口多聞櫓・開国記念館
多聞櫓の中堀側には、△や□の形をした狭間が並んでいる。現在は県道518号線となっている道に沿って桝形の中に入っていくと、そちらにも同じように狭間が並ぶ。城を攻めた場合、ここを通過することはかなり困難なことだと想像される。

彦根城 土橋と佐和口多聞櫓・開国記念館
彦根城 佐和口多聞櫓・開国記念館と虎口
一方、向かって右側は1960(昭和35)年、井伊直弼没後100年を記念してコンクリート造で外観再建されたもの。現在は「開国記念館」として、井伊家や彦根藩に関するさまざまな展示も行われている。佐和口多聞櫓との間にはかつて、櫓門もあった(明治初期に解体)。現存の多聞櫓が桝形の途中で途切れているのは、その名残である。

佐和口多聞櫓内部
佐和口多聞櫓の内部。防御を考え城外側の壁(写真右手)のみ、人の身長ほどの高さまで壁を厚くしている。

佐和口多聞櫓から土橋
佐和口多聞櫓の格子窓から見る土橋。格子窓と下部に設置された隠狭間から土橋を渡る敵を攻撃する仕組み。

佐和口多聞櫓内部の白漆喰が塗られた壁
佐和口の虎口正面にあたる部屋は、頑丈な壁で仕切られている。白漆喰で類焼を防ぐ工夫かと思われる。

(文=mario 写真=岡 泰行)

彦根城の構造と見どころ
彦根城

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