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ここは以前から是非訪れてみたいと思っていたところです。よくこの志苔館の航空写真を見ましたが、その土塁がきれいに残っているのに感心したものです。それで実際に自分の目で見てみましたが、本当にきれいな土塁でした。ここも四稜郭とともに土塁好きの方にはおすすめです。この志苔館は、いわゆる「道南十二館」の一つで、長禄元年(1457)のコシャマインの戦いの際は、小林良景が館主でしたが、アイヌの攻撃で落城しました。その後再築され良景の子弥太郎良定が館主となりました。しかし、永正9年 (1512)のアイヌの攻撃で再び落城し、良定は戦死し、志苔館は廃館となったようです。
( KUBO)
四稜郭のようにきれいに整形された土塁ではありませんが、東西70〜80m、南北50〜65mの不整形な四角形をしており、土塁の高さは場所によって違いますが、一番高いところでは10mほどもあります。また幅も10m〜15mくらいはありそうです。西側だけは土塁が2列に並び、その中間に深さ2mの二重空堀が南北に延びています。そちら側に虎口があり、そこから郭内に入るようになっています。この虎口付近は二重の壕があり、高さも10mほどもありそうな土塁がそびえており、一番の見所です。
( KUBO)
郭の中は建物跡等が平面復元されており、井戸跡もあります。また館主小林氏の頌徳碑も建てられています。また郭内遺構・郭外遺構についての説明板もあります。土塁の外側には堀跡もありますが、西側の虎口付近の堀跡に比べると浅いので、土で埋もれているのかもしれません。いずれにしても16世紀初頭に廃された館跡が、よくこれだけきれいに保存されていたなあと感心しました。
( KUBO)