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岩殿山城の歴史と見どころ
岩殿山城跡(いわどのやまじょう)(岩殿城)は、甲府から東へ向かうJR中央本線大月駅の北東、桂川を挟んだ対岸の岩山に築かれた山城だ。標高634m、比高250mの独立峰で、東に甚野川、南に桂川、西に浅利川を配し、三方を天然の堀とする要害の地形をなしている。山頂部に本城があり、北麓には出丸と葛野川に至る「大堀」を設け、北方の防御を固めていた。城域はおよそ1km四方におよび、主郭部には一ノ堀・二ノ堀(幅13m・6m)などの堀切、帯郭、馬場、蔵屋敷などの遺構が残る。中央の鞍部に広がる蔵屋敷郭の南側には湧水「亀ヶ池」があり、生活拠点でもあったとみられる。『甲陽軍鑑』には久能城・吾妻城と並ぶ三名城の一つと記されるが、築城年代や築城者は不明である。地勢的に相模・武蔵方面からの侵攻に備えた位置にあり、甲斐東部を守る防衛拠点として重要な役割を果たしたといえる。
参考文献:
- 『日本城郭大系8』(新人物往来社)
岩殿山城の周辺史跡を訪ねて
甲府までいって、躑躅ヶ崎館へどうぞ。
岩殿山城の観光情報・アクセス
所在地
住所:山梨県大月市賑岡町強瀬・岩殿 [MAP] 県別一覧[山梨県]
電話:0554-22-2111(大月市観光課)
アクセス
鉄道利用
JR中央本線「大月駅」下車、徒歩約20分で登山口。城跡までは徒歩約50分。駅前の観光案内所で登山マップを入手できる。
マイカー利用
中央自動車道「大月IC」から約5分。岩殿山丸山公園駐車場(無料)を利用。駐車場から登山口までは徒歩約5分。
岡 泰行 | 城郭カメラマン [プロフィール]
1996年よりWebサイト「お城めぐりFAN」を運営し、日本の城郭をめぐる旅をライフワークとする。長年にわたる豊富な経験と、城郭写真家としての専門的な視点から、当サイトの記事を監修。その写真と知見は、数々の書籍やメディアでも高く評価されている。
岩殿山城:城ファンたちの記憶
実際に岩殿山城を訪れた城ファンの皆さまが綴る、印象に残った景色、人との出会い、歴史メモ、旅のハプニングなど、心に残る旅の記憶を共有しています(全3件)。




中央道を走っていると、圧倒的な岩盤に驚く。調べると小山田信茂の城で、武田家滅亡のトラマチックな舞台の一翼を担ったというではないか!!城といえば、ボキも松本城やら会津若松城やらの、平山城、平城にハートをもっていかれるが登った。40分くらいかけて登りました!!(2才の子供の手を引きひき)いや〜よかった。天然(であろう)の岩の門、揚城戸、本丸と馬場。眼下に望む天然の堀 桂川。まさに理想的な山城と、しばしウットリ…武田の重臣信茂の苦悩を理解しつつ、またいってきます。
( うむうむ)
岩殿山城は、城案内の看板以外なにもありません。遺構はもちろん土塁、堀のみ。周辺の城は、もし宿泊するなら大月市内で。
( 川野)
武田勝頼を裏切った小山田信茂の居城。中央道、大月手前の右手にある山城です。 断崖絶壁の上にあり、上まで行くにはひたすら絶壁の急階段を登り続ける。しかし、景色は最高です(暑い季節は行かない方がいいと思います)。
( 川野)