日本三大山城(一覧)

日本三大山城とは、山岳地形を活かして築かれた城の中でも、規模・保存状態・歴史的価値の点で特に名高い三城を指す。備中松山城(岡山県高梁市)、岩村城(岐阜県恵那市)、高取城(奈良県高取町)がその代表である。いずれも標高数百メートルの山上に築かれ、急峻な地形を防御に転じた構造が特徴的である。備中松山城は現存天守を有し、雲海に浮かぶ姿で知られる。岩村城は女城主の伝承と壮大な石垣が印象的であり、高取城は総石垣の壮観さから「大和の高取城」と称された。いずれも山城の到達点を示す名城である。