日本三大平山城

平山城は、緩やかな丘陵を巧みに利用して築かれた城であり、地形の高低を活かした防御と、城下町の形成を両立させた。なかでも津山城(岡山県)、姫路城(兵庫県)、伊予松山城(愛媛県)は、日本三大平山城として知られる。津山城は壮麗な石垣群と桜の名所として親しまれ、姫路城は白漆喰の天守と曲線的な縄張が調和する美を見せる。伊予松山城は連立式天守を中心に多門櫓が囲み、山頂から城下を一望する。いずれも山と町が一体となった近世城郭の典型である。