御殿が現存する城(一覧)
近世の城郭では、天守だけでなく藩主の政務や儀礼の場として御殿が設けられていた。しかし、その多くは明治維新後の廃城や火災で失われ、現存する例はごくわずかである。現存御殿は、当時の建築技術や礼制のあり方を伝える貴重な文化財であり、城郭建築の真髄を今に残す存在といえる。玄関・広間・書院など、格式と実用が調和した空間には、武家社会の美意識が息づいている。本ページでは、全国に現存する御殿をもつ城を紹介し、それぞれの歴史と魅力を探る入口として案内する。
御殿は全国に4棟のみ残る。二条城の二の丸御殿など絢爛豪華なものや、掛川城や高知城、川越城のように質実剛健が香るものまで様々だ。現存する御殿を有する城は以下の通り。
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 二条城の歴史と見どころ 美しい写真で巡る – お城めぐりFAN徳川家康が天下普請で築城した二条城。家康と豊臣秀頼の対面、徳川慶喜が大政奉還した城で有名だ。徳川に始まり徳川に終わったひとつの時代を象徴する城、その魅力を遺構とともに紹介。 
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 掛川城の歴史と見どころ 美しい写真で巡る – お城めぐりFAN掛川城(かけがわじょう)の歴史と見どころとは?二の丸御殿が現存し、大手門や天守が木造再建された城。駿河国の戦国大名今川氏親が、遠江国への進出の足がかりとして築かせたのが始まりで、武田信玄や徳川家康に攻め込まれ、その後に和議で徳川家康が手に入れた。山内一豊時代に天守が建てられるなど整備される。 
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 高知城の歴史と見どころ 美しい写真で巡る | 高知県高知市の城 – お城めぐりFAN高知城は、浦戸湾の奥に広がる高知平野のほぼ中心にある。関ケ原の戦いの武功により土佐一国を与えられ入封した山内一豊は、大高坂山に新たな城を築きはじめる。完成を見たのは一豊没後の慶長15年。現在に伝わる4層6階の天守や本丸御殿「懐徳館」などは、享保12年の大火で焼失した後、寛延2年に築城時とほぼ同じ姿で再建されたものだ。 
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 川越城の歴史と見どころ 美しい写真で巡る – お城めぐりFAN川越城は太田道灌父子が築いた平城で、河越合戦の舞台として知られる。本丸御殿や土塁が現存し、初雁公園として公開されている。 
 
    


