御殿が現存する城(一覧)

近世の城郭では、天守だけでなく藩主の政務や儀礼の場として御殿が設けられていた。しかし、その多くは明治維新後の廃城や火災で失われ、現存する例はごくわずかである。現存御殿は、当時の建築技術や礼制のあり方を伝える貴重な文化財であり、城郭建築の真髄を今に残す存在といえる。玄関・広間・書院など、格式と実用が調和した空間には、武家社会の美意識が息づいている。本ページでは、全国に現存する御殿をもつ城を紹介し、それぞれの歴史と魅力を探る入口として案内する。

御殿は全国に4棟のみ残る。二条城の二の丸御殿など絢爛豪華なものや、掛川城や高知城、川越城のように質実剛健が香るものまで様々だ。現存する御殿を有する城は以下の通り。