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橿原神宮に残る織田家の御殿「文華殿」柳本陣屋ゆかりの建築を訪ねる

橿原神宮の境内に、かつて大和・柳本藩を治めた織田家の御殿が移築され、今もその姿を伝えていることをご存じでしょうか。

境内には、柳本陣屋(奈良県)から移築された織田家の御殿「文華殿」が現存しています。柳本藩は、織田信長の弟・有楽斎長益の五男、織田尚長を藩祖とする1万石の大名です。この御殿は江戸城本丸御殿を手本にしたとされる格式高い建築で、現在は国の重要文化財「旧織田屋形大書院及び玄関」に指定されています。

橿原神宮
橿原神宮の歴史は新しく、明治23年創建、現在の姿に拡張されたのは昭和15年(神武天皇即位2600年)。
柳本陣屋の移築御殿・橿原神宮「文華殿」
柳本陣屋の移築御殿である橿原神宮「文華殿」。手前が玄関で奥が大書院。特別公開時はこの2棟に入ることができる。

令和2年(2020)から令和8年(2026)3月まで行われた保存修理事業の完了を記念し、ゴールデンウィークに特別公開が開催されました。修理を終えたばかりの建物を見学できる貴重な機会ということで、さっそく訪ねてきました。

見学は玉串奉納から始まり、神職の案内で30名ずつ境内を巡ります。普段は見ることのできない内拝殿からの参拝や、文華殿内部の見学に加え、『重要文化財 橿原神宮文華殿(旧織田屋形大書院及び玄関)保存修理事業』という解説パンフレットも配布され、建物をジャッキで持ち上げる揚屋工事をはじめ、保存修理の過程も詳しく知ることができました。

当日は公開初日にもかかわらず見学者は少なく、じっくり見学できたのも幸運でした。神職の方からは文華殿の見どころや江戸城本丸御殿との共通点などについて詳しく教えていただき、さらに柳本陣屋から迎乗寺へ移築された「中奥御殿」もあわせて訪ねています。

今回の取材内容をもとに、柳本陣屋ページを公開致しました。文華殿や中奥御殿など、現地でしか分からない見どころもあわせて紹介していますのでご覧ください。