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仁正寺陣屋の米蔵
日野城(中野城・滋賀県蒲生郡)は、27年ほど前、会津若松城を訪ねる前に、蒲生氏郷ゆかりの城も見ておこうと思い、当時お世話になっていたNさんに、いろいろと教えていただきながら、音羽城とあわせて巡った城です。まだフィルムで撮影していた時代のことでした。最近は、フィルム時代に撮影した城を改めて訪ね、撮り直す機会を増やしています。

現地を歩くと、風景は驚くほど当時のままでした。記憶に残っている景色とほとんど変わらず、「ああ、そうだったな」と懐かしく思う場所もあれば、「こんなものがあっただろうか」と記憶が曖昧になっている場所もあります。

日野城は、後に置かれた仁正寺陣屋と敷地が一部で重なっています。なお、仁正寺藩は後に西大路藩と改称しています。今回は、その陣屋時代の移築建築物を追いかけてみました。移築建築物の調査は、一度興味を持つとなかなか途中でやめられません。歴史散策のおいて若い頃の「コンプリート癖」は薄れてきましたが、この分野だけは今も変わらず残っているようです。

移築建築物を巡る中で、地元教育委員会の資料も確認することができました。今回は、それらの資料を参考にしながら、仁正寺陣屋のすべての移築建築を紹介します。また、周辺の様子もあわせて紹介していきます。写真を通して、かつての日野城(中野城)・仁正寺陣屋や城下の姿の一端を感じていただければ幸いです。