写真:岡 泰行

観音寺城の歴史と見どころ

観音寺城のある繖山の山頂まで徒歩なら24時間無料で入山可能。もちろん木々に覆われた山城なので日暮れ前に退散すべし。車利用なら2つの有料道路(林道観音正寺線・林道繖山線)がAM8:30~PM4:30まで。時間になるとゲートが閉められる。また、冬期は凍結の恐れがあるため閉鎖されていることもある。ちなみにゲートは観音正寺と地元観光協会の両方で管理されている。

観音寺城の登山道

観音寺城の一般的な登山道が山の南側、麓の御屋形跡(日吉神社付近)を経て赤坂道(観音正寺参道)を登るコース。石階段をほぼ頂上の観音正寺まで登るので階段直登の体力勝負!またはちょっと歴史通に有料だが桑実寺から搦手口を登るコースが良い。

観音寺城の11本の登城道をチェック(観音寺城 – 散策の備忘録

登山はちょっと、という人はタクシー利用で。安土駅前にはタクシーもあるが常に常駐するほどではない。予約を入れておけば別だが、そうでない場合はとなりのJR近江八幡駅から乗車すると良いかも。五個荘側の山頂付近の観音正寺の駐車場まで約25分(約3,500円ほど)の距離。駐車場から徒歩10分で観音正寺。このルートを川並口筋という。

観音寺城の縄張図

すでに絶版しているが弘文堂書店が1979年に出していた「まぼろしの観音寺城」第1巻に縄張図が掲載されている。といっても、現在の登山道が記載されていないので、この最大級といってよい山城では迷う可能性が少々。史跡観音寺城跡発掘調査現地説明会資料が、縄張りと山道の両方が記載されているので良い。滋賀県教育委員会事務局文化財保護課サイトでPDFでダウンロードできる。ただ、説明会用資料のためすべての山道が明確に記載されるいる訳ではなく、観音正寺の東側の大目付付近や淡路丸は記載されていない。また、繖山の三角点からの山道はPDF中央上の「澤田」邸から下る点線部分と覚えておこう!現地では、安土考古学博物館に城跡鳥瞰模型があるぞ。

観音寺城の撮影方法

観音寺城を代表するイメージとしてよく使われる「平井丸の虎口」は、東南向きでツツジの花が咲く5月第3週あたりが狙い目。もちろんここは山城、大石垣や無数の郭狙いだと、秋から冬にかけてが遺構を明瞭に見ることができて良いぞ。

観音寺城の写真集

城郭カメラマン撮影の写真で探る観音寺城の魅力と見どころ「お城めぐりFAN LIBRARY」はこちらから。

観音寺城の関連史跡

このあたりは、有名城が密集している。安土城八幡山城とセットでどうぞ。また、ちょっと通に、旧中山道を挟んだ南方の山が、明智光秀の攻略した六角氏の支城・箕作城跡。城裏手には信長ゆかりの桑実寺も。

城下町風情をという人には、観音寺城のある繖山(きぬがさやま)の東側は、五個荘(ごかしょう)と呼ばれる近江商人発祥の地。その昔、優雅を極めた4件の近江商人屋敷が残る。

観音寺城のおすすめ旅グルメ

付近に食事処はない。観音寺城のある繖山(きぬがさやま)の東側は、五個荘(ごかしょう)と呼ばれる近江商人発祥の地。山裾の川並町に湖国料理が味わえる「納屋孫 (なやまご)」がある。安土城八幡山城のセットで攻めるなら近江牛で。詳しくは八幡山城のページをご覧くだされ。

観音寺城の史跡めぐりにこだわる最適なホテル

安土町にはビジネスホテルは無く、八幡山城とセットで攻めるということで、隣りの近江八幡駅近郊のホテルへどうぞ。

観音寺城のアクセス・所在地

所在地

住所:滋賀県近江八幡市安土町石寺 [MAP] 県別一覧[滋賀県]

電話:0748-46-4234(安土駅観光案内所)

アクセス

鉄道利用

JR東海道本線、安土駅から徒歩40分。駅前のレンタルサイクル使用で約15~20分で登山口。レンタルサイクル屋や駅前の観光案内所に登山口含めた地図あり。またはタクシー利用で山頂付近の観音正寺まで約25分。

マイカー利用

彦根IC(約35分)・八日市IC(約25分)・名神竜王IC(約20分)・国道8号線の「五個荘南」交差点を府道202号線へ、「塚本」交差点を左折、トンネル前の信号を左に入ると有料道路「林道観音正寺線(AM8:30~PM4:30・500円)」終点が観音正寺の駐車場(18台)。ほぼ9合目付近に駐車場があり、ここから徒歩10分で観音正寺。または、もうひとつの有料道路、山の南側国道8号線の「西老蘇(にしおいそ)」交差点から北上、または「信長の館」に近い瓢箪山古墳付近から登る「林道繖山線(AM8:30~PM4:30・有料)」。こちらは8合目に駐車場がある。駐車場から赤坂道(観音正寺参道)石階段を10分ほど登り観音正寺。

観音寺城のセミナー

城ファンの気になるところ (9)

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    観音寺城は、標高433mの繖山(きぬがさやま)南側一帯を城郭にした城域の広さでは関西屈指の山城だぞぉ。

    ( 光成)

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    国内最大の山城で安土城に先行する石垣造りのお城とあって戦国時代初期の石垣で囲まれた郭郡が見所。本城・平井丸・池田屋敷跡をはじめとして、山内いたるところに石垣と郭が点在している。安土城ほど整備が行き届いていないところも風情がある。

    ( 大紀)

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    信長が美濃攻略後、京都に上る際に、立ちふさがった六角氏の本城です。曲輪の数も無数にあり、支城もたくさんあり、攻略に時間がかかると見られていたのに、信長にあっという間に落とされてしまうそうです。その後、信長は、この観音寺城の隣にある安土の地に安土城を築きます。近くで見ると圧倒的に観音寺城の方が規模は大きいことが分かります。

    ( 霧隠)

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    本丸周辺だけでもゆっくりみると1時間半はかかります。時間のない方は、観音正寺まで車で上がって、本丸周辺だけを楽しむ方法もあります。ただ、信長の館から登って、本丸を堪能し、また、その道を帰る…ということをすると軽く4時間くらいかかり、山城というものを存分に味わうことができると思います。また、ひっそりと佐佐木城の碑文も奥の方にあります。日本5大山城の名に恥じない見事な山城です。

    ( 霧隠)

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    搦手口である桑実寺から登るルートですが、こちらの石段は結構急なので、ひざを傷めますし、かなり疲れます。のんびり山城コースを十二分に楽しみたい方は、ふもとの「信長の館」の奥にある(山の方にむかってある)ハイキングコースをいかれるのがおすすめ。急ではありませんが、ちょっと時間はかかります(本丸までゆっくり1時間くらい)。

    ( 霧隠)

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    「信長の館」の奥にあるハイキングコースはよく整備されており、横に小川のせせらぎを聞くこともでき、雰囲気は抜群にいいです。途中、桑実寺で拝観料500円をとられるのは痛いですが、ここを迂回して尾根道ルートに行く方法もあり。本丸まで1時間もあるので、ここでへばってしまいそうですが、ここで、石垣で囲まれた本丸を見てそのまま引き返すのは、もったいないです!というのも、本丸を下に下るとそこから、ものすご〜く広い二の丸や家臣の屋敷跡や、見事な石垣の芸術を堪能できるからです。本丸も通常言われているもの以外にももう一つあり、こちらは、地元の方に聞かないと気づかない小高い台地にあります。看板はあります見過ごす可能性は大ですが、ここも見逃せないポイントです。

    ( 霧隠)

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    現地には案内版はかなり少ないので、縄張り図は必須。見所は「本丸」「平井丸」「落合丸」「池田屋敷跡」「淡路丸」。ちょっと玄人になると無数の郭や大目付の大石垣と池田屋敷跡の下の郭にある大石垣を忘れずに。

    ( 城の観光好き)

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    日吉神社から登る赤坂道(観音正寺参道)は観音寺城の追手道ではない。本来の追手道はこの道のやや西にあったが今は獣道でとても登れない。近年、8合目から池田屋敷跡あたりまで整備されたので、安土町側の有料道路「林道繖山線」の終点間近から追手道とその付近の郭を散策することができる。詳しくはこちらのサイトで

    ( 城の観光好き)

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    効率よく観音寺城を見るおすすめコースは、川並口筋の駐車場から。その道筋すぐ右手に淡路丸、さらに進めば繖山の三角点へ至る登山道への分岐がある。ここを三角点を目指して歩くと、大石垣のある大目付や佐々木城の石碑、三国の間を経て繖山三角点へ(三角点から約10m文芸の里方面へ下ると、安土城が眼下に見下ろせる場所がある)。そこから道を戻り、観音寺城跡のエリアへ下り、いくつかの郭を楽しみながら「本丸」「平井丸」「落合丸」「池田屋敷跡」とその下の大石垣のある郭を攻め、観音正寺に戻るコース。所要時間約2時間30分。

    ( 城の観光好き)

城の情報

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