写真:岡 泰行

赤穂城の歴史と見どころ

「近藤源八宅跡長屋門」にて「本丸庭園(発行:赤穂市教育委員会)」が100円でGETできる。内容は赤穂城の縄張りなど城についてと、赤穂義士について。中でも縄張りについては最近の発掘調査にかなり詳細に書かれていておすすめ。城下の地積図も。

赤穂城の東側にある「歴史資料館」。赤穂といえば、「赤穂義士」「赤穂城」「上水道」「塩」の4つが有名。それぞれ詳しく知るには良いぞ。

赤穂城の撮影方法

写真撮影には、大手門は午前中(つまり東向き)、本丸門は午後(西向き)が良い。11時頃に城に入るのが良し。

赤穂城の写真集

城郭カメラマン撮影の写真で探る赤穂城の魅力と見どころ「お城めぐりFAN LIBRARY」はこちらから。

赤穂城の関連史跡

大石良雄宅跡長屋門赤穂城内に残る江戸期の建造物は、「大石良雄宅跡長屋門」「近藤源八宅跡長屋門」の2つ。「近藤源八宅跡長屋門」は公開されており内部を見学することができる。近藤源八宅は、赤穂城の縄張りを行った近藤正純の息子宅。

 

近藤源八宅跡長屋門「近藤源八宅跡長屋門」で注目すべきは井戸。城内の井戸も同じだが、深く掘り下げた、いわゆる井戸でなく、上水道。海に面した河口デルタ地帯である赤穂城一帯は、井戸を掘ると海水が出る地域。飲料水確保のために、千種川の中域から水を引く、という大工事をした。7km先の千種川から水を引き、城の北600mあたりの「こし場」と呼ばれる浄水施設にて、炭などを使い浄化、そこから地中の配水管に分岐、配水される仕組みだったのだとか。本丸跡にも、上水道があったことを示す復元がなされているので見てほしい。

 

大石頼母助屋敷跡の上水道跡上水道は、大坂夏の陣の翌年の元和2年(1616)、初代池田藩時代に設置され、初代浅野家時代は、町のそれぞれの家まで上水道が整備され、これが昭和19年12月まで使用されていた。現在でも一部が潅漑用水として使われている。三大上水道「江戸神田」「広島福山」「播州赤穂」のひとつ。(写真は大石頼母助屋敷跡から出土した上水道跡)

 

赤穂浪士石像・大石神社また、赤穂といえばやはり四十七士。城の周囲の武家屋敷のあった区域にはそこら中に四十七士の家の跡を示す石碑が立ってる。それらをしらみつぶしに探して歩くとまさしくそれは歴史的オリエンテーリング。退屈な休日にはぜひオススメしたい。

 

赤穂城のおすすめ旅グルメ

赤穂の穴子弁当赤穂といえば「穴子」が有名だそうで、「あなご弁当」なるものがそのメニュー。このあたりは午後2時~5時の間は比較的休業するところが多く、時間は要注意。和風の定食が食べれるところにも「あなご弁当」は大抵ある。時期は8月が旬。価格は平均すると1,800円~2,500円ほど。

または、赤穂藩の財政をささえた「塩」。駅改札口の「おみやげ」屋がもっとも安いかも。

赤穂城のアクセス・所在地

所在地

住所:兵庫県赤穂市加里屋1278 赤穂城跡公園 [MAP] 県別一覧[兵庫県]

鉄道利用

JR赤穂線、播州赤穂駅下車、南へ徒歩13分(約1km)。駅前にレンタルサイクル有り。このあたり電車は上りが1時間に2本、下りは1時間に1本。帰りの時間のチェックも忘れずに。

マイカー利用

山陽自動車道、赤穂ICから、県道96号線経由、約4km。大石神社を目指す。

城ファンの気になるところ (6)

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    忠臣蔵で有名な播州赤穂城。本丸の整備が進んでいます。三の丸にある大石神社や大石内蔵助の屋敷跡には、団体客が溢れていますが、本丸まで訪れる観光客はまばら。復元されたばかりの櫓門、天守台から城跡全体が眺められる。本丸は「お城FAN」にとっては最高。

    ( 中西 徹)

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    「近藤源八宅跡長屋門」の男子トイレは、江戸期のいわゆる男子トイレがあります。立ってするほうの。「近藤源八宅跡長屋門」は平成11年に整備されていますがこのトイレの屋根の軒瓦のみ当時のものだそうです。

    ( 半兵衛)

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    本丸櫓門は、平成4年〜8年に6,700万円をかけ復元された門で2つの門からなる枡形虎口一式の復元どえす。樹齢600年の檜を使い復元したせいか、昔からある門に見えてしまいます。ちなみに虎口の二の門ですが多聞になってまして、その内部が公開されていました。といっても簡単な資料館レベルで、主に本丸庭園の発掘の様子など展示されています。2000年度の公開予定は、9月15日〜17日、9月23日〜24日、10月7日〜9日、11月3日〜5日、11月23日〜26日、12月14日(義士祭)とのこと。

    ( 半兵衛)

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    本丸門をくぐると昭和58年までは高校があったエリアに本丸御殿の間取りと庭園が再現されていて、その規模などが体感できます。なかなか狭い部屋なのね。2001年に2,000万円をかけ廐門を復元、その他、大手門内の虎口石垣も整備。2001年現在は門前の「大石頼母屋敷跡」が発掘調査中、今後5ヶ年計画で30億円の費用をかけ整備にかかるのだとか。

    ( 半兵衛)

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    石垣は赤穂の石を使用。石に斑点があるのがその特徴で、その斑点があるために灯籠などに使えないらしい…。また、大手門内に2001年に復元された虎口の石垣には、コーナー部にカーブを用いる鎬積と呼ばれる全国でもここだけの珍しい工法とのこと。

    ( 半兵衛)

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    赤穂城龍野城は、姫路城の東を守る防衛ラインで支城的な役割といっていい。余談ながらここからJR在来線は、岡山までずいぶん田舎を走ることになるという印象で主だった都市が無い。経済圏の境目とも言ってよく、また、関西弁が話される西の境目ともいう。

    ( shirofan)

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