写真:岡 泰行
佐土原城の見どころと歴史
佐土原城の歴史と構造
佐土原城は、山城と麓の二の丸から成る。山城部分は、本丸、南ノ城、松尾丸と呼ばれる大きな曲輪を中心に広がる城郭で、本丸には日本最南端の天守があった。
佐土原城パンフレット
鶴松館入り口にパンフレット、続100名城スタンプあり
※休館日は道をはさんだ「宮崎市城の駅 佐土原いろは館」にある。
佐土原城の散策コース
宮崎市佐土原歴史資料館・鶴松館
宮崎市佐土原歴史資料館・鶴松(かくしょう)館は、土・日曜日、祝日9:00〜16:30(入館は16:00まで)・入館無料。
※山城部分は2018年に発生した台風24号の被害を受け、本丸、南の城など立ち入り禁止(2020年5月現在)
佐土原城の撮影方法
山城部分の登城路(現在は台風被害のため大部分が閉鎖中)は滑りやすいか所も多いため、履き物や服装は動きやすいものを。途中途中に案内板もあるので、場所を確認しながら登ると良い。鶴松館では、ガイドボランティア「鶴松館ガイドの会」の案内(土・日曜日、祝日)を聞きながら撮影ポイントを決めよう。
佐土原城の周辺関連史跡
高月院
宮崎県宮崎市佐土原町上田島8079-3
佐土原城跡の西北に位置し、佐土原島津家の菩提寺であった。1612(慶長17)年、2代藩主忠興が、初代・以久の3回忌に際して建立したもの。
島津家久・豊久公墓
宮崎県宮崎市佐土原町上田島西野久尾
豊臣秀吉の九州仕置で正式に佐土原領主となった島津家久と、嫡男で関ヶ原の戦いで討死にした豊久の墓などがある(天昌寺跡)。宮崎市指定史跡。
商家資料館「旧阪本家」
宮崎県宮崎市佐土原町上田島1601-2
江戸時代から味噌・醤油販売業をしていた阪本家の建物を保存・公開している資料館。重層入母屋造の木造瓦葺きの建物は1905(明治38)年に建てられたものという。
近隣の主要な城
宮崎城、天ケ城、穆佐城(以上、宮崎市)、都於郡城(西都市)、延岡城(延岡市)、高鍋城(高鍋町)、綾城(綾町)、都之城(都城市)、飫肥城(日南市)、小林城、野尻城(以上、小林市)、加久藤城(えびの市)など。
佐土原城のおすすめ旅グルメ
鯨ようかん
6代藩主、惟久が幼少の頃、その母・松壽院が「是非に鯨のよう大海の王者となって藩政の安泰を守らん」と城下の菓子屋に作らせたと伝わる、羊羹。旧佐土原町内の8店舗で今も作られている。「鯨ようかんマップ」が佐土原町商工会のWebサイトにあるので要チェック。
チキン南蛮
宮崎発祥のB級グルメ。宮崎市内の多くのレストランや食事処でメニューに載っている県民のソウルフード。衣を付けて揚げた鶏肉を南蛮酢に軽く浸けたもので、タルタルソースが添えられていることが多い(タルタルなしのバージョンもあるが、オーロラソースやマヨネーズ添えは地元では邪道とされる)。発祥店のひとつが、宮崎市内に2店ある「おぐら」だ。
地鶏の炭火焼き
地鶏を網に載せ、ときに火柱をあげる炭火で焼き上げ、柚子ごしょうで食べる。中でも、ブランド鶏の「みやざき地頭鶏(じとっこ)」は、歯ごたえと柔らかさが絶妙のバランス。
冷や汁
豆腐、イワシなどの焼き魚のほぐし身、キュウリ、シソ、ミョウガ、焼味噌などをベースにした汁を冷やし、アツアツのご飯にかけて食す郷土料理。ふるさと料理「杉の子」で味わえる。
レタス巻き
レタスや海老が巻かれた巻きずしで、野菜嫌いの某有名作曲家のために考案されたという。発祥店の「寿司処 一平」が有名だが、市内のほとんどの寿司店で食べられる。
佐土原城の史跡めぐりにこだわる最適なホテル
宮崎市内には「フェニックス・シーガイア・リゾート」や「宮崎観光ホテル」、「ANAホリデイ・イン・リゾート宮崎」などのリゾート・観光ホテルから、ビジネスホテルや旅館、民宿、ゲストハウスなどがある。旅行のスタイルに合わせて事前予約しよう。
佐土原城のアクセスと観光情報
佐土原城の旅のチェックリスト (1)

佐土原城は、復興された二の丸御殿と、山頂の曲輪や天守台など、実に見どころの多い城。二の丸御殿前の駐車スペースは堀だったそうだ。
( 南蛮)