写真:岡 泰行

利神城の歴史と見どころ

『利神城跡等調査報告書』

利神城跡等調査報告書A4・136P(佐用町利神城跡等調査委員会・兵庫県佐用町教育委員会)平成29年3月17日発行(1,000部)。 歴史、文献、城郭遺構などの専門家が調査および執筆の成果をまとめた報告書。利神城の詳細な縄張図のほか、文献資料、当時の絵図、航空レーザー計測の立体図や、空撮やカラー写真も豊富。利神城の国の史跡指定に向け発行された。

 

現地では

「道の駅ひらふく」で『官兵衛ゆかりの佐用三城』パンフレットをGET。また、郷土館に利神城の模型や出土した瓦、西御丸下御上屋鋪の図や古文書などが展示されている。 『官兵衛ゆかりの佐用三城』は、佐用町のWebサイトで閲覧できる。

利神城の散策コース

利神城登城は要予約

作用山城ガイド協会主催で2021年4月13日以降、安全な区域に限定した登山ツアーが毎月日曜と1〜3週目の火曜日に実施されている(2020年3月現在、天守跡まで登城可)。「道の駅宿場町ひらふく」午前10時30分集合、約3時間の行程。2週間前までにWebから要予約(要参加費)。利神城に登城できる唯一の手段。

石垣の崩落が激しく危険のため登城口を閉鎖

利神城が登山可能な状態にあるか、佐用町に必ずお問い合わせを。石垣の崩落が激しく危険のため、登城口は閉鎖されており登城できない場合がある。登山可能だとしても、石垣崩落の危険があるため充分な注意が必要。ちなみに利神城の山頂では石垣が崩落するほど急斜面。地面は砂岩が多いため登山用の靴でも、すぐに滑ってしまうほど危険だ。冬は積雪があるかも。

利神城の撮影方法

利神城には桜があり春がおすすめ。城下町(平福の宿場町)にある平福陣屋門と、平福を代表する佐用川沿いの川端風景は、東向きなので午前中の撮影が良い(次項参照)。ということは、お城には午後に登山が最適かも。

利神城の写真集

城郭カメラマン撮影の写真で探る利神城の魅力と見どころ「お城めぐりFAN LIBRARY」はこちらから。

利神城の関連史跡

平福陣屋門道の駅「宿場町ひらふく」の隣に松平氏の平福陣屋跡があり陣屋表門が現存している。

 

平福の川端風景城下町(平福の宿場町)で見ておきたいのは、やはり佐用川から望む川端風景と郷土館(代官所牢屋跡の供養塔)、平福宿本陣跡。また、ちょっと通なお城スポットとしては、山麓の南、平福駅から北へ100mほどの場所にある「うわがみ門跡」の石垣と屋敷跡。

 

金倉の六地蔵この地は、宮本武蔵ゆかりの地。武蔵の一回目の決闘の場が平福藩の処刑場だったところで、供養する地蔵と決闘の碑が列ぶ。そのほか、平福の5月は蛍が有名。

 

お城では、国道373号線を南に下って行くと約7km地点に佐用城跡、約14km地点に知名度の高い上月城跡、約20km地点に白旗城跡がある。いずれも赤松氏の城郭群を形成していた(場所は上記Googleマップ参照)。

利神城のおすすめ旅グルメ

丹波黒枝豆平福の町での食事処は、道の駅「宿場町ひらふく」のみ。ご当地ものは「自然薯」「獅子肉」「丹波黒枝豆」など。「獅子肉」は獅子肉コロッケなるものが道の駅で150円で売っているぞ。また、毎年10月第2週あたりになると「丹波黒枝豆」の収穫時期。肉厚で味わい深い丹波黒は、道ばたで販売していることもある。また、おとなりの佐用といえば「佐用牛」が有名。佐用駅前の焼き肉屋でその佐用牛を食べるもよし。

利神城の史跡めぐりにこだわる最適なホテル

「河内屋旅館」(TEL:0790-83-2244)のみ。上郡まで行けばビジネスホテルがある。電車なら南へ下り赤穂または姫路への分岐点であり、新幹線も通るJR相生駅前「相生ステーションホテル 」あたりも良い。ちなみに相生駅にはレンタカーもあるので上月城も合わせて攻めたいときなどは、迷わずレンタカー利用!

利神城のアクセス・所在地

所在地

住所:兵庫県佐用郡佐用町 [MAP] 県別一覧[兵庫県]

アクセス

鉄道利用

智頭急行線、平福駅下車、山頂まで徒歩1時間。城下町散策には郷土館にレンタルサイクルもある。

マイカー利用

中国自動車道、作用インターから国道373号線を鳥取方面に約10分。道の駅「宿場町ひらふく」の駐車場を利用し徒歩で登城。

または、現在通行禁止だが備忘禄のため記載しておく。山の北西から林道を山頂300m手前まで車で上ることができる。駐車スペースは3台程度。ただし、多少でも路面が濡れていれば、四駆でないと上がれないコーナーも存在する。もしも上がれないとなれば、ずっとバックで戻らないといけない。充分に注意されたし。

城ファンの気になるところ (7)

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    宿場町であった平福の町並みに対し、佐用川を挟んだ利神山の頂上ににそびえる総石造りの山城で、麓を走る国道373号線からもその石垣がよく見えます。城跡には現在も瓦が散在しており、かつては三重の天守が築かれていたらしいです。最近になって天守丸の石垣の一辺が崩れてしまい、現在は天守丸周辺への立入りが禁止となっています。なお修復予定は発表されておらず、いつになるのか心配です。

    ( 吉田豊太郎)

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    利神城へは智頭急行鉄道の平福駅で下車し、線路に沿って南に歩いて行くと登口があります。ただしこのルートは尾根を縦走するのでかなりきつい事を覚悟しましょう(標高370m、遊歩道距離1,310m)。なお車の場合は城跡の北側から山頂付近まで車道があり、そこから山道で天守丸裏の本丸表虎口へと出る事が出来るのですが、現在は石垣崩壊の危険の為に通行止めとなっています。

    ( 吉田豊太郎)

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    平福駅から農道を北に歩いて行くと利神城の山麓居館跡があり、「おれまがり門」と「うわがみ門」という枡形虎口が田んぼの中に残っています。ただし「うわがみ門」は中央部を智頭急行線が貫通していてわかりにくくなっています。

    ( 吉田豊太郎)

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    通説では貞和5年(1349)に別所肥前守敦範が築城したのが始まりで、慶長年間(1596〜1614)に池田輝政の甥の池田出羽守由之が行なった大改修で現在の総石垣造りの城となりました。その後、寛永8年(1631)に最後の城主である松平輝興の転封によって廃城となっています。

    ( 吉田豊太郎)

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    平成22年1月現在、石垣の崩落が激しく危険のため、登城口は閉鎖されており登城できません。

    ( yukio takahashi)

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    地元の人に聞いた話によると、けっこうな人が登ってるようです。南の登山口からは、ほぼ問題なく登れるらしいですが、城の石垣自体は本気で危険な状態になってると言ってました。なので近くまで行くだけなら、比較的安全と言ってましたよ。ただし比較的で有って、安全ではないのでご注意を。フェンスも鍵はかかってないので、自由に入れるそうです。

    ( とり)

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    今年度(2015年)から復旧工事始まるそうです!

    ( ぱるおん)

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