天下普請の城(一覧)

天下普請の城とは、徳川家康の主導によって全国の諸大名に普請を命じ、築かれた城を指す。豊臣政権の崩壊後、家康は新たな政治秩序のもとで大名の勢力を統制し、幕府の支配体制を確立するためにこの制度を活用した。普請には膨大な人員と資材が投入され、各地の大名が石垣や堀の造成、櫓や門の建設を分担して担当した。姫路城、名古屋城、二条城などはその代表例であり、いずれも近世城郭の完成形として知られる。天下普請は、権力の象徴であると同時に、技術と労力の結晶として日本の城郭史に大きな足跡を残した。本ページでは、天下普請によって築かれた主要な城を紹介する。