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シリーズ『映像で観る城景』

「映像で観る城景」は、日本の城や歴史遺跡の魅力を美麗に撮影する動画シリーズです。ぜひご自宅のテレビなど大画面で、風光明媚な城のリラクゼーションフィルムをお愉しみください。

映像で観る城景#06 『烏帽子形城を歩く 4K』

烏帽子形城は南北朝時代に楠正成によって築かれ楠木七城のひとつと言われました。大阪府河内長野市、石川と加賀田川に挟まれた標高182mの烏帽子形山に築かれ、そのすぐ東側に高野街道が通ります。烏帽子形城の北側は、石川の河岸段丘を利用した急峻な断崖となっており、主郭部を中心に残り三方を巨大な横堀で巻いている自然地形を生かした縄張りです。南北朝時代の城には、こういった複雑な防御設備が無く、現在の姿となったのは、豊臣秀吉の紀州攻めの際、その家臣、中村一氏によるものと推定されています。城址は烏帽子形八幡神社の神域であったことから特に主郭部の遺構が明瞭に残されています。大阪府下で大規模な横堀や土塁が見られるという点では屈指の規模です。

映像冒頭に出てくる神社は、前述の烏帽子形八幡神社です。楠木小二郎が在城した時、その鎮護として創建されたと伝わり、現在見られる本殿は、戦国時代の文明12年(1480)に河内源氏の末裔によるもので国の重要文化財に指定されています。

映像の最後に出てくる石碑は「右かうや道」と刻まれています(かうや=高野)。菱形の表示は、少し判読しにくいですが現代になって道路上に造られた「高野街道」の表示です。高野街道は高野山へと続きます。
(撮影協力:大阪府のHさん)

Canon EOS R5 & LAOWA 15mm F2 ZERO-D & DJI RS2

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