大阪城特別公開

大阪城特別公開の見るべきポイントとは?

大阪城は、嫌いな城ランキングにも、好きな城ランキングにも、両方に登場するなんとも不思議なお城だ。この理由はどこにあるかというと、嫌いな理由は、ずばり天守が鉄骨鉄筋コンクリート造で復興されたことによるものが多く、一方、好きな城に選ばれた理由は、11棟の櫓など重要文化財が残ること、他の城より秀でた石垣の壮大さ、つまり二の丸、本丸を含めた城郭全体がその対象であることが挙げられる。

要するに価値観が天守オンリーになってしまうと嫌い傾向になる。それでも天守は、大阪人からすれば、長く親しんだ天守なので、現在の象徴的なデザインに愛着を持っている人が多い。戦国時代を生き抜く立身出世のストーリー、武将の憧れの場所であるその残像が、見事に重なるからだ。天守についてはまたいつか触れるとして、ここでは、城郭たる大阪城を構成する建築遺構、重要文化財の続櫓渡櫓千貫櫓焔硝蔵などの特別公開について、目に見えるものを中心にガイドしていきたい。

国内最大級、大阪城の大手枡形虎口

現在、大手枡形虎口内では、第一の門である大手門、その両サイドの大手門北方塀、大手門南方塀、枡形虎口を取り囲む多聞櫓二棟が国の重要文化財指定を受けている。その枡形虎口と現存規模は、国内最大級と言っていい。多聞櫓は、続櫓と渡櫓があり、渡櫓下に虎口第二の城門である大門(おおもん)がある。この二棟を総じて大手口多聞櫓と大阪城では称している。外観はいつでも観ることができるが、内部は常に公開されている訳ではなく、特別公開時のみ入ることができる。

多聞櫓内の説明は、特別公開に行くともらえるA4三つ折りのパンフレットと、櫓内にわずかに設置された案内板のみで、現地スタッフも内部の細かなことに詳しい訳ではない。

そこで、城ファンの目線で、現地で目に見えるものを中心に、筆者が気がついたことを特別公開時の写真とともに記載しておこうと思う。是非、いろいろなポイントを探しながら櫓内を歩いてみてほしい。

大阪城特別公開ガイド

続櫓、渡櫓、千貫櫓、焔硝蔵など、その内部の見どころをチェック!
(文・写真=岡 泰行)

※または各写真をクリックで詳細ページがご覧いただけます。

参考文献:
『重要文化財 大阪城 千貫櫓・焔硝櫓・金蔵修理工事報告書 附 乾櫓』(大阪市)
『重要文化財 大阪城 大手門・同南方塀・同北方塀・多聞櫓北方塀・多聞櫓・金明水井戸屋形・桜門・同左右塀 工事報告書』(大阪市)
『日本名城集成 大坂城』(小学館)

大阪城の見どころ

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