写真・監修:岡 泰行/城郭カメラマン
淡河城の歴史と見どころ
道の駅「淡河」駐車場に設置されている案内板に淡河城の沿革が解説されている。また、稲荷神社拝殿(本丸)の中に、淡河城についての解説資料が若干だがある。
淡河城の撮影スポット
道の駅から全景を。といっても北側からの撮影になるので逆光覚悟。デジカメの設定で逆光補正を。
淡河城の写真集
城郭カメラマンが撮影した「お城めぐりFAN LIBRARY」には、淡河城の魅力を映す写真が並ぶ。事前に目にしておけば現地での発見が鮮やかになり、旅の余韻もいっそう深まる。淡河城の周辺史跡を訪ねて
淡河氏の菩提寺だった竹慶寺跡(淡河城二の丸跡)に、淡河氏歴代城主の墓碑と、発掘で出土した石碑がある。忘れずに見ておこう。(場所は上記Googleマップ参照)
淡河城(おうごじょう)は、三木城封鎖に際し、食料などの補給ルートを確保した重要な役割を担った。三木合戦のときの城主は、淡河弾正忠定範。別所長治の義理の伯父で、智勇共にすぐれた武将。三木城封鎖に際し、羽柴秀長に淡河城を攻められるがこれを撃退、その後、三木城に入城し、大村合戦のとき、三木城の北西にある現在の八幡森史跡公園付近で最後を迎えた。
道の駅「淡河」の北側には、三木と有馬温泉を結ぶ「湯の山街道」がある。この地は宿場町淡河宿として栄え、淡河宿本陣跡石碑や、多少の町並みが残る。宿場町として栄えた淡河宿は、秀吉時代以降のこと。この街道は、東に行けば有馬温泉、西に行けば三木城の西にある滑原(なめら)商店街へと続く。戦国時代は、秀吉も街道を頻繁に往来した。
淡河城のアクセス・所在地
所在地
住所:兵庫県神戸市北区淡河町淡河 [MAP] 県別一覧[兵庫県]
マイカー利用
山陽自動車道、三木東ICから、県道38号線を東へ。道の駅「淡河(おうご)」を目指す。道の駅の南西にある丘が淡河城址(おうごじょうし)。道の駅に駐車(駐車場23台)を。
1996年よりWebサイト「お城めぐりFAN」を運営し、日本の城郭をめぐる旅をライフワークとする。長年にわたる豊富な経験と、城郭写真家としての専門的な視点から、当サイトの記事を監修。その写真と知見は、数々の書籍やメディアでも高く評価されている。
淡河城:城ファンたちの記憶
実際に淡河城を訪れた城ファンの皆さまが綴る、印象に残った景色、人との出会い、歴史メモ、旅のハプニングなど、心に残る旅の記憶を共有しています(全5件)。

三木城とセットで攻める城。
( shirofan)
道の駅からよく見えるよう、模擬櫓がそびえている。城山は比高20mだから気軽に登れるぞ。
( shirofan)
秀吉の播磨侵攻時の淡河城付城群もチェック。南付城、西付城、東付城、天王寺山城と、四方を囲うかたちで、付城が築かれた。そのうち南付城は、土塁や虎口跡が見られるが未整備の山城。
( shirofan)
本丸東側には規模の大きい空堀が残り、二の丸と区切られている。この空堀は見ておきたい。
( shirofan)
淡河城(おうごじょう)の本丸は畑となっており、その東側、南側に土塁が残る。東側の土塁上に、天守台が残り、淡河氏子孫が書いた淡河城址の石碑がある。
( shirofan)