竹田城の国内旅行観光情報
所在地:兵庫県朝来市和田山町竹田

写真:岡 泰行




マチュピチュのような絶景を国内で観るなら、兵庫県朝来市和田山町にある竹田城跡へ旅をしよう。朝霧に包まれた竹田城は「天空に浮かぶ城」と謡われ、訪れる者を圧倒する迫力だ。
竹田城の雲海を見るなら
雲海が出る時期
雲海が出る時期は、9月下旬〜4月上旬の早朝。12月下旬から2月末までは雪が積もることがあるので危険度が増す。11月下旬〜12月中旬がもっとも良い時期。雲海が出る条件は朝来市のサイトに書かれている通り「当日、日本海に高気圧の中心があること」「よく晴れていること」「朝方と日中の気温の差が大きいこと」がポイント。
現地では前日深夜に播但連絡道路(高速道路)で、「霧注意」の表示が出ていれば雲海が出る可能性が高いそうだ。
ふたつの顔を持つ竹田城
朝霧に包まれた竹田城は、夜明け前と日の出後と2つの顔を持つ。日の出前と朝日が昇ったあととでその景色を変えるからだ。
流れ星も確認できるほど目映いばかりの星空の下で月明かりに照らされた雲海は、ほのかに青白く輝き、そして動く。視界360度に青の世界が広がる(満月の夜が最も良い)。ほかでこれに勝る絵を見たことが無いといっていい光景だ。
朝日が昇り始めてからの約15分は、真横から指す光で朝霧の色が黄金色から白色へと刻一刻と変化し、やがて青空の下で白い雲海が取り巻く、青と白のコントラストが際立つ美しい風景になる。雲海はその演出を終えるかのように午前8時〜9時頃に薄まり消えてゆく。
夜明け前から行くなら要チェック
- 懐中電灯
- 最近流行のLEDではなく、いわゆる懐中電灯を。せっかく新しい流行のLEDを買ったのに意外と暗いと思った人も少なくないだろう。実は登山中に遠く離れた仲間に合図を送るなど、一方向に光を届けるのに優れたのがLED。ついでながらLED電球の耐久性も優れている。だが、まわりが明るくならない。懐中電灯は遠く光を飛ばすことはできないが、足下を広範囲に照らしてくれるので、登りやすくお奨めだ。その明るさで言うと城跡を歩くにはコンビニで売っている単1電池2個仕様クラスで充分だ。
- 雨ガッパ
- 雨対策ではない。ボリュームのある雲海が綺麗に出ればの話だが、深夜から明け方にかけて雲海は下降したり、竹田城を包み込む勢いで上昇したりする。雲海に包まれてしまえば、瞬く間にその水蒸気に包まれ、びしょ濡れになる。もちろん寒い。ちなみにカメラは撮る瞬間まで鞄の中に置いておいて、三脚だけ出してセッティングしておくのが良い。
- 防寒対策
- 登山やハイキングに慣れている人であれば問題ないが、夜明け前からとなると寒さは半端ではない。寒さを防ぐには、袖口や首などから体に冷たい外気を入れないこと。つまり、首回りや胴回り、手首をしっかり隙間を無くすようにすることが大切。いやそれ以前に、バリバリにあったかい格好を。
何時間前に行けば良いか
雲海シーズンの夜明け前は、とにかくカメラマンが多い。天守台より南千畳を望む風景を撮るなら、天守台南東の角に2〜3人が陣取ってしまえば、もうベストショットを撮影する場所は無いと言っていい。夜明け間近まではその暗さから三脚が必須となるから、人が撮っている後ろで撮影というわけにもいかないのが、つらいところだ。
大量の雲海が期待できる日は、夜明け3時間前がおすすめ。
(日の出時間は、携帯サイト「日出没計算」でチェック)
余談だが、朝日が顔を出した瞬間、被写体が「南千畳」から「朝日」にかわったカメラマンは全体の9割。お城好きなカメラマンは夜明け前にはあまり見かけないと言っていい。つまり、日が昇ってしまえば夜明け前にいたカメラマンのほとんどが天守台から姿を消すので、午前9時あたりまで出ている雲海を落ち着いて撮影できる。夜明け3時間前はあくまで月明かりに浮かぶ竹田城を撮影したい場合ということで。
駐車場は2ヶ所
まず竹田城は、本丸の回りに「花屋敷」「南千畳」「北千畳」と3つの郭が羽を広げるようにあることを頭に置いていただいて、車を駐車できる場所は、花屋敷方面と、北千畳方面(大手門跡前)の2ヶ所になる(正式には花屋敷方面が駐車場)。
便利なのは大手門跡前。昼間であれば、大手門跡前を利用することが多いが、実はここには3台が限界。それ以上停めるとUターンができなくなる。雲海シーズン最盛期の土日祝の早朝は、3時間前に行けば、なんとか停められるかどうかの瀬戸際といったところ。もしも停められなかったら、そして到着時間が遅れたらを考えると、花屋敷方面の駐車場に停めるのが無難と言っていい。竹田城にトイレは1ヶ所のみでこれも花屋敷方面の駐車場にある。
立雲峡から望む雲海も
竹田城の東向かいの山にある立雲峡も、カメラマンが多い。ここは言うなれば斜面に木々が茂りその合間に散策道が広がる自然公園。竹田城と同じく街灯などは一切無いので、深夜に行くのであれば、前日に広大な公園内を散策し、竹田城が望める木々の切れ目がどこかにあるかなどの事前チェックが必要だ。竹田城と同じ標高から観るのか、それとももっと高い場所から少し見下ろすように観るのか、ちょっと違った風景を捉えることができるかも。
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