2020.12.23   /   お城 PICKUP, 城の歴史旅   /  

シリーズ『城の歴史旅』

城ファンが一期一会で出会ってきた城や情報─。
シリーズ『城の歴史旅』は、記憶に残したい見聞を強者たちが紡ぐコラムです。

お城めぐりアイテム

城に旅するのに、どう荷物をまとめるか。たとえば背負うリュックは20Lリットルの容量として、そこに全ては積めない。カメラ機材を必須と考えて、温度変化が激しい季節だが衣服を減らすのか、それともお菓子を減らすのか。まるで小学生の頃の遠足のように悩みが尽きない。この手の悩みをナップサック問題といって、これには最適の答えを導く公式が無いらしく総当たりに試していくしかないのだとか。これを昔の城仲間に伝えると、「遠征費を捻出するために食費を削る。すると体力が激減して、激しい城攻めができなくなる」となんともしがたい共感難問が返ってきたことはさておき、今回は、本荘さんに城めぐりの装備を実際に利用したシーン別にご紹介いただきます。

【日帰り中世山城の場合】

[File.009] 本荘良智

今回は12月6日に、遠江(静岡県御前崎市新野)八幡平城・舟ヶ谷城(整備済・低山)へ、日帰り行程で実際に中世山城への旅で装備した物をご紹介します。

日帰りの場合は、必要なギアをカメラ専用のバックパックに入れ出掛けます。近世城郭で天守や櫓など建造物が在る所は、これに望遠レンズを追加します。

バックパック

日帰りには20Lの容量のバックパックを使用しています。用いるのはカメラ用。中はマジックテープの付いた仕切りがあり、結構自由に構成できます。内面はクッション材付きでどこに機材を入れても安心です。また、リュックを片側で背負ったまま、左右と正面の3方向からファスナーで出し入れができ、山ではとても便利です。カメラを入れなくとも普通のバックパックよりも使い勝手は良いと思います。
本荘良智カメラバックパック

アルミストック

ストックは山では非常に役立つ重要品です。身体を支える補助が主な役割ですが、蜘蛛の巣はらいや草むらを歩く場合に、歩く前の地面を叩き蛇に「来たぞー!」とお知らせする役目も持っています。折畳式のストックは非常にコンパクトに収納できます。ストック選びのポイントは、長時間握ることになるグリップが自分の手になじむものを選びます。
山城アルミストック

獣避け鈴

昨今ニュースで熊襲撃事故が盛んに取り上げられています。熊だけではなく猪や猿も大変危険ですので山に入る場合は必ず所持します。人間の位置を動物に知らせて、近寄らないようにするのが目的です。
獣避け鈴(本荘)

グローブ

グローブは使用目的によって色々な種類がありますが、私はホールド感が優れたサイクリング用を使用しています。個人的にはあまり厚手の物だと指が自由に動かないので薄手の物を使用しています。
グローブ(本荘)

帽子

私はツバが大き目のブーニーハットを使用しています。ブーニーハットはホックで止めれる物で、仲間内では私のトレードマークになっています。急な雨、頭上からの虫の落下等に大いに役立ちます。
帽子(本荘)

ペットボトルネックホルダー

小さく特段目立つ物ではありませんが、アタッチメントをペットボトル首の部分に付けベルト(腰)に装着。山歩きは適度に水分を取った方が疲れにくいため、飲みたい時にワンタッチで外れるこの優れ物を愛用しています。
ペットボトルホルダー(本荘)

シューズ

山中を歩く場合、足下に結構危険が潜んでいます。おすすめしたいのは、ミドルカットのトレッキングシューズ。足首を守り安定した登山ができます。

靴は、ローカット、ミドルカット、ハイカットとあり、山城は登りやすく足首をホールドするミドルカットがおすすめです。逆に平城や城下町散策にはミドルカットは歩きにくく、ローカットが良いでしょう。この靴の高さの違いは、歩く時に使う筋肉にあり、ミドルカット以上は、ふくらはぎなど足首より上の筋肉を主に使います。筋肉というのは長いものほど疲れにくいのですが、一度、疲れてしまうと、回復に時間がかかることを覚えておくと良いかもしれません。

私は「KEEN」と言うブランドの「ターギーII」を履いています。アッパーはオイルレザーでとても守られている感があり安心です。おまけに判広な私の足に合うデザインです。自分の足型(木型)に合う靴が見つかると靴選びも楽になります。
トレッキングシューズ(本荘)

登山ゲイター

ゲイターは、基本的に降雨時の登山で足元が濡れない様に装着するのですが、山城の場合、急斜面の登り降りも要とします。その時にズボンが泥で汚れない用に。私が最も重要視しているのが、足元のダニ避けに使える事です。実際に真夏の8月に広島県・新高山城に登った際に、前日が少々の雨降りだったので装着して行きました。井戸郭は草ボウボウで嫌な予感が的中。下山の際ゲイターに黒茶色の小さな点々が…そうですダニでした。それ以来、夏場は特に装着します。私の使用しているのは普通に通販で売っている安価なものです。もちろん、ダニ避けスプレーも兼用して使用しています。
登山ゲイター(本荘)

カメラ

ミラーレス一眼カメラを使用しています。レンズは12-40mm(35mm換算24-80mm)。山城の場合、背後が崖で足場が少ない時が多分にあるので利用シーンの少ない望遠レンズは持っていきません。また、さらに広角の9-18mm(35mm換算18-36mm)を合わせて持って行きます。マイクロフォーサーズは軽量コンパクトでこの9-18mmの重量は155gと脅威の軽さです。カメラについてはまたの機会に。
ミラーレス一眼カメラ(本荘)

そのほか

城により持って行く物は増えます。山城戦飯…「干し芋」。これは腹も満たしてエネルギーの元になります。特に城域が広い山城用です。コンパクトでかじりながら歩く事もできます。そのほか、熊の生息地や未整備(登山道の無い)山城は、熊避けスプレー・電子ホイッスル・剪定バサミ・オフラインGPS地図アプリ(スマホ内)等、ほとんどサバイバル用品となってしまいますが、いざという時のための準備は必要ということで。
熊避けスプレー(本荘)

最後になりますが、この時訪れた2城です。

八幡平城

八幡平城(本荘)
舟ヶ谷城(本荘)

舟ヶ谷城

舟ヶ谷城(本荘)
2号堀切&土橋

(文・写真=本荘良智)

シリーズ『城の歴史旅』

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