2019.10.06   /   城の撮影方法, 城・戦国Pickup   /  

大阪城のライトアップ
松本城の黒門ライトアップ

ライトアップ撮影は空の色が命

「夜空なのに青い」。こう思ったことはないだろうか。実は、ライトアップ写真は、空が青い写真と黒い写真がある。この違いは撮影時間帯にある。日没時間からおおよそ20分以内に撮影すると、夜空が青く美しい写真となる。

日没から20分を過ぎてしまうと、空の色が黒くなり、例えば天守の屋根も黒い空に溶け込んでしまい、多くの場合、絵的な美しさを失ってしまう。

ライトアップの撮影は、日没時間からおおよそ20分間が命だ。

この20分間の美しい青が出現する時間を、「ブルーアワー」と呼ぶ。
(1枚目は大阪城桜門・蛸石・天守のライトアップ・2枚目は松本城黒門のライトアップ)

撮影方法

ライトアップ写真は、このブルーアワーに撮影するこが多い。そのため、Google等で検索し、現地の日没時間を知っておく必要がある(筆者はスマートフォンのアプリを使用している)。

撮影時は、暗さでブレないよう、三脚をしっかり立てて、ISO感度をできるだけ下げ、光をたくさん取り込める遅めのシャッタースピード(15〜25秒ほど)で撮影する。シャッターは、押したときにブレないようにタイマー機能を使用する。城めぐりに三脚を持っていくのが面倒という人は15cmほどのミニ三脚でも役に立つことが多く、とにかく、使用するカメラがしっかり固定されれば良い。

手持ちで撮影するより、セッティングに多少時間がかかるので、1城でいくつかのアングルを撮影したいときは、暗くなっても撮影スポットの判別がつくように、少し明るいうちに地面に印などを付けておき、素早く城内の次の撮影スポットに移動し撮影する。

とにかく日没から20分間が勝負となる。最近のデジカメは夜景撮影モードなども搭載しているので、三脚を立てず、逆にISO感度を上げて、より素早く撮影していっても面白いかもしれない。とにかく、ブレない工夫が必要だ。

この間、刻々と青色が濁る方向に変化する(最終的には黒になる)。日没直後は青さは浅く、ちょうど良いと自分が思う濃さの青になる時間を待って撮影する。また、どの方角を向いているかでも青の濃さが異なり、東を向いて撮影すると青が濃く、西を向いて撮影すると青が薄い。そのため、これらを考慮して優先すべき撮影スポットや撮影順序を決めておくと良いぞ。

日没時間とライトアップの開始時間が合致していれば最高

また、ブルーアワーに城に訪れても、ライトアップが始まっていないケースもある。お城側は、最もライトアップを美しく見せようと思えば、日没時間から点灯すると良いということになるのだが、残念ながら、城によっては周囲に明るさに関係なく、通年決まった時刻にライトアップをはじめているところがあり、こうなると空の色が選べず、いきなり黒い空で、がっかりすることもある。日没時間とライトアップの開始時間が合致する季節を狙うしかない難攻不落な城だ。

マジックアワーからブルーアワー

日没より少し前で、色彩が淡く黄金色に輝いて見える時間を「マジックアワー」と呼び、この時間帯の光のソフトさも美しい。ハリウッド映画で全シーンをマジックアワーに撮影した作品もあるほどだ。

というわけで、今回は、マジックアワーからブルーアワーまでの両方が楽しめる、変化するライトアップの城、大阪城のライトアップをどうぞ。

(文・写真=岡 泰行)

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