写真:岡 泰行

城ファンの気になるところ (3)

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    2年ぶりの訪城となる松前藩戸切地陣屋です。前回は丁度桜が満開の頃で、陣屋付近まで続く「桜のトンネル」、そして屈曲のある雄大な土塁に感心したという記憶がありますが、やはり戸切地陣屋は見応えのあるところでした。

    午前中断続的に降り続いた雨も、この頃には上がっていたのですが、陣屋内の草むらは湿っていて、そのせいで靴の中をぬらしながらの訪城となりました。まず目に付いたのは大手門です。2年前に来た時にはなかったのですが、ピカピカの大手門&搦手門が立っていました。また各所に立っている遺構等の説明板も前回にはなかったもので、史跡としてきちんと整備しようという気持ちが感じられ好感が持てました。

    前回きちんと見なかった東側の隅にある砲台部分を見てみましたが、切れ込みが6ヶ所あり、そこが砲座になるようで、その丁度真ん中には6門の大砲を入れていたという「大砲入跡」が平面復元されています。その他にも多数の建物跡が平面復元されています。

    また土塁の高さ・堀の深さも10mくらいはあり、この陣屋の堅固さを象徴しているかのようです。また土塁の内側には段が作られており、犬走りのように兵士が移動したり、そこから射撃したのでしょう。とにかく、この陣屋は必見です。車がないとちょっと不便ですが、この土塁と堀をみれば満足していただけると思います。正直言って四稜郭なんて目じゃないです。でもやっぱり四稜郭の方が知られてるもんなあ…。

    ( KUBO)

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    松前藩が幕末に西洋式築城法で建てたもので、五稜郭・四稜郭と似たような星形の土塁がとてもきれいな城です。今回は資料収集に行った時に、裏門の奥の方に火薬庫跡があるという情報を得ましたので、それを確認したいと思っていました。壕の外側をぐるっと歩き、裏門の方へ行くとなんと「ヒグマ注意」という看板が…。火薬庫方面に進むのを一瞬躊躇してしまいましたが、気を取り直して西の方に進みました。

    200mほど進むと左手の方に火薬庫跡の土塁が見えてきました。高さ50〜60cmほどの土塁が四角く囲み、その周りを排水用と思われる堀(溝?)が囲んでいます。中央部は若干高くなっており、火薬庫の建物跡が平面復元されていますが、ほんとにこれだけの広さしかなかったのか?と思えるほど小さなものでした。白老町にある仙台藩陣屋にも火薬庫跡の土塁があるのですが、こちらの方が遥かに大きく高く、それと同じようなイメージを持っていたのでちょっと拍子抜けしてしまいました(白老陣屋の方は土塁が丸くなっていますけど)。とはいうものの、この火薬庫跡の土塁もなかなかきれいに整備されていて、戸切地陣屋においでになった時にはこちらも見ておいて損はないと思います。

    ( KUBO)

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    松前藩戸切地陣屋は、四稜郭タイプの城で、東南角が台場になっている。また、裏門から林道を北に進むと左手に、発掘整備された火薬庫跡がある。

    ( shirofan)

城の情報

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