写真:岡 泰行
亀山城の歴史と見どころ
亀山城とは
亀山城といえば、ここ三重県の亀山城と京都府の丹波亀山城の2城が有名。この亀山城、かつては本丸には三層の天守があったが、面白いことに、三宅康盛の代のとき、幕府は堀尾忠晴に亀山城修築を命じ、寛永9年(1633)、忠晴が天守を見事に解体した。ところが、修築は丹波の亀山城の間違いと分かり、なんとか再建の話を進めるがときすでに遅し。それ以後、天守再建は許されず、天守台には多門櫓が建った。この櫓が三重県唯一の城郭建築となる。
1999年9月、亀山城最大の城門と言われる、石坂門跡の遺構が多聞櫓横の道路工事で出土した。出土したのは積み石7個と石垣の裏込石という話。石坂門石垣の底の部分と想像されており、その位置がはっきりと裏付けられたらしい。近年、亀山城周辺保存整備事業が立ち上がり、石垣修復や多聞櫓の修復が行われている。城址は多聞櫓以外は、石碑をつないで歩き、その規模を実感する城だ。
亀山城の現存多聞櫓
現存櫓は1基で、多聞櫓が本丸高石垣上に残る。寛永9年(1632)頃の築造と伝わりっている。明治期に改変され使用されてきたが、瓦は本瓦葺に、板壁は漆喰壁になど、江戸時代末期の姿に平成23年から修復が行われた。
亀山市歴史博物館
亀山城の資料は城から北西へ徒歩10分の所にある歴史博物館にある。
亀山城の関連史跡
亀山城のおすすめ旅グルメ
「伊藤弁当」亀山駅前に。
亀山城の史跡めぐりにこだわる最適なホテル
亀山第一ホテルなど3件ほどビジネスホテルがある。
亀山城は宿場町。大きな台地の上に城と城下町がある。この様子がすぐ近くの歴史博物館にいくと巨大な城郭模型があり、当時の宿場町の機能やお城の縄張りなどが手にとるように分かる。
( 半兵衛)さんより
天守閣は有りませんが多門櫓と石垣が残っています。土塀もありますがこれは再建です。復元と称しておりますが、他の城のものを参考にしたものです。また、石坂門跡は、きれいに舗装されました。案内柱が残るのみです。案内柱は三重櫓跡や門跡にも建っていて親切です。
( りんむう)さんより
2006年4月、江戸末期の二之丸帯曲輪が、1億3千万円をかけ復元されたそうな。埋門や土塀、石組み排水溝などらしい。ちなみに、礎石付近の玉石は発掘された昔の石をそのまま使用しているのだとか。
( 半兵衛)さんより
多門櫓(ページ冒頭の写真)は、平成の大修理(H25年/2013年)前のものです。復原後の外観は白壁になっていました。
( 大吉)さんより
亀山城天守台の石垣は野面積みなのですが神戸城天守台よりも丁寧に積んであります。神戸城天守台築造から約20年後の築造だからでしょうか。
( Haru)さんより